先輩からのメッセージ

Message 05先輩として

先輩として

細やかなコミュニケーションで
仕事も、人生もお手本に。

「看護師になって13年、そのほとんどの期間を野本記念病院で働いています。看護師という仕事に一生を捧げたいと、その間には結婚と出産も経験しましたが、何とか仕事を続けることができました。この病院への勤務を始めた時には子どもは幼児でしたし、不安がなかったといえば嘘になります。でも実際に勤務してみたら『子どもさんや家庭を大切にしてください。それがないといい看護はできませんから』と言ってくださり、周りに助けてもらいながらここまで仕事を続けられることができました」と話すのは、後輩を指導する立場にあるスタッフ。現在は約20人の看護師たちを束ねつつ、師長さんとの連携役を務めています。日々の業務の中で大切にしているのは、報告・連絡・相談を徹底すること。というのも患者さんに最良の医療を提供し、ホスピタリティの精神を全うするためには、全員が高いレベルの情報や知識を共有することが大切だから。そのために定期的なミーティングや勉強会を開催し、日常の業務にしっかりと目配りを行っているのです。

今、目指しているのは全員のレベルアップ。そのためにも何でも話し合える関係性を日常的につくっておきたい…と、仕事後にお茶をしたり、食事をしたりと日常的なコミュニケーションを大切にしているそう。「私自身、結婚や出産を経験し、今も子育てをしていますから、後輩たちの私生活での悩みにも可能な限り相談にのっていきたいと思っています。女性看護師にとって、公私の両立は本当に簡単なことではありません。でも、私自身が先輩や上司に助けていただいてここまでこられたように、必ず解決することができます。なのでこちらから積極的に声かけをして、万全の状態で仕事に取り組めるようにサポートしていきたい」と話します。また、近年は男性看護師も増えていますが、男女関係なく、医療に携わるプロとして接することも心がけています。「出産は女性にしかできないことですが、子育てには男女は関係ありません。男性看護師にも仕事面だけではなく、人生の先輩としてプライベート面でのアドバイスやサポートをきめ細やかに行っています。

一方で、プロフェッショナルとして、常に高い技術やレベルの習得に取り組んでいくことも“先輩”としての課題。自らが成長していく姿を見せることで、後輩たちを引っ張っていきたいと願っています。